気をつけよう

モニターの前で業務に取り組む女性社員

金属塗装では、塗料との親和性を高めるために塗装の前段階で行う、「脱脂」と「化成処理」が重要です。 「脱脂」は、金属表面に付着した汚れなどを落とすため、溶剤等を使用するもので、それほど困難な作業ではありません。しかし「化成処理」には特に注意が必要となります。化成処理とは、薬剤によって金属の表面を化学反応させ、元の素材の性質から変化させるもので、そのために、元の素材の材質により、使用する薬剤を選定し、適切な濃度や温度の条件下での処理を行う必要あるからです。 また、金属塗装において、乾燥させる方法として、自然乾燥や強制乾燥を行うことは少なく、通常は150度以上で焼き締める「焼き付け塗装」を行うのが通常です。この焼き付け塗装では、焼き付ける時間の長短によって、焼き甘や焼き過ぎといった不良が発生し、またその時間も季節によって変化するため、特に注意が必要となります。

金属塗装を行う場合、下地の表面に凹凸があると、塗料の厚みは数ミクロンと極めて薄いため、凹凸がそのまま塗装に現れてしまいます。そのため、下地処理には多くの時間をかけて、塗装表面と同様のなめらかな状態にしなければなりません。 また、金属塗装の塗料に関しては、もっとも一般的に使われているのは溶剤を使用した溶剤塗料ですが、最近は、溶剤を使わず塗料の粉末だけを原料とする粉末塗料も使われるようになっています。これは、環境汚染や、中毒を起こさないほか、余った塗料を再使用できるといったメリットもあります。 そのほか、水系塗料という、溶剤の代わりに水を使用し、環境負荷を小さくしたものもあります。ただし、これはその性質から、凍結には弱くなっています。